教育・研究と医療サービスは、医療センタークラスの実習教育病院の三大使命です。多くの医徳を併せ持った優秀な人材を育てることは、台北栄民総医院最大の目標であり続けています。臨床医療教育の水準を高めるため、当医院は2003年2月に臨床技術訓練センターを設立し、模擬実習教育を実施しました。コンピューター・マルチメディア教材を充実させるなど、医療看護および医療技術学生が患者に接する前に、各種の臨床技術を練習する機会を持つことができ、患者が練習台となるような情況を避けられ、医療ミスの発生率を低減できます。また一方で、グループ討論ができる教室を多数設け、陽明大学のPBL(=問題基盤型)グループ学習や、その他のグループ授業のために提供されています。
また潤泰グループの寄付によって国内初の臨床現場の模擬環境が体験できる「VR(バーチャルリアリティ)教室」を設置しました。模擬トレーニングは医学教育の新たな潮流です。最も初期の模擬トレーニングは医学生の臨床技術のトレーニングに使われていました。 その規格の概念とは、模擬トレーニングによる学習方式により、新たな医療人員がトレーニングなしで患者の治療に当たるというリスクを避けるもので、人の模型などを使い、医学生が縫合やカテーテル挿入などの臨床技能のトレーニングを行ない、彼らが実際の医療に当たる前に十分な準備を行なうことを目的とするものです。台北栄民総医院は、この概念を臨床医療の教師のためのトレーニングに応用して、「VR教室」を設計しました。この教室には異なる教育内容で背景を変えることができる円形スクリーンやインタラクティブシステム、電子黒板と単方向観察鏡などのハイテク技術を駆使した補助設備を設置し、教師が実際の状態に近い環境で問診や患者とのコミュニケーション技術のトレーニングを行なえるというものです。臨床教師はVR教室を利用して異なる状況・環境で、バーチャルの学生や患者により病棟回診や門診の教育、手術室教育などの練習をすることもできます。また、バーチャルな講演会場として講演技術や質疑応答のトレーニングも可能で、教師としても大教室における講義技術を練習することができます。バーチャルな環境で、臨床教師が実際に近い環境下で授業の雰囲気を体験できます。「VR教室」はまた単方向鏡により他の先生たちが邪魔することなくトレーニングの様子を見ることができ、即時にコミュニケーションを図ることができます。
台北栄民総医院は、医療の新技術開発と患者へのサービスのみでなく、人才の育成にも力を入れています。優秀な人材育成には優れた教育者が必要です。 この斬新な「VR教室」により、より多くの優れた医師と医療人材を育てることができるでしょう。
為提昇醫護及醫事人員臨床緊急處置的能力,本院開國內風氣之先,耗資數百萬採購全功能的高階病人模擬器,並於2003年8月由中心主任郭正典醫師等六位工作人員,赴澳洲雪梨Royal North Shore Hospital參觀及到墨爾本Monash Medical Centre的Southern Health Simulation Centre 接受實務操作訓練課程。
除了提供模擬教學課程,讓醫護及醫技學生在接觸病人之前有機會練習各種臨床技術,避免將病人當成練習對象,減少醫療失誤之發生機率,亦於2008年10月著手臨床技能測驗(OSCE)國家考場改裝工程,建置數位視訊影音整合系統,於2010年通過OSCE國家考場認證、2013年開始承辦「臨床技能測驗(OSCE)國考」。